
AIが暴いた売上アップの秘密
こんにちは!カスター麻理です。
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AIに投げてみたネットショップ分析レポート、その結果に驚き
皆さんは、ネットショップの運営でストア分析レポートを活用していますか?毎日のように更新される膨大なデータを前に、「どこから手をつければいいのか」と悩んだ経験はありませんか?
最近、私はショッピファイのストア分析レポートをAIに投げてみるという実験をしてみました。その結果、思いもよらない気づきが得られ、すぐに実行できる改善策を発見することができたのです。今日はその体験をご紹介したいと思います。
「分析は大事だけど、しんどい…」そんな悩みはありませんか?
ネットショップの運営者なら誰しも感じるのが、「分析の大切さはわかっているけど、データが多すぎて手が回らない」という悩み。
私が利用しているショッピファイのストア分析では、実に148項目ものレポートが用意されています。例えば:
- 商品別の売上総利益
- 商品バリエーション別販売概況
- 販売チャネル別売上高
などなど…。これら全てに目を通すのは、正直なところ大変な作業です。
ショッピファイのプラン別に見られるレポート内容
ショッピファイには複数のプランがあり、プランによって見られるレポートの内容も異なります。
Basic: 売上、注文数、訪問数の概要など、基本的なレポートのみが閲覧可能です。
Shopify(私が利用しているもの): ベーシックプランの内容に加え、商品別売上、利益率、在庫分析などより詳細な情報が見られます。
Advanced: 上記に加えて、カスタムレポート作成機能なども使えるようになります。
AIにレポートを投げてみて得られた具体的な改善点
私は「売上アップの改善策を出して」というシンプルなプロンプトでAIに分析をお願いしました。すると、驚くほど的確な提案が返ってきたのです。
1. 売れ筋商品の在庫切れ発見
AIに「商品別の売上純利益」と「商品別の毎日販売された在庫」という2つのレポートをアップロードしてみました。AIはCSVファイルやスクリーンショットを読み取ることができます。
分析結果:売上トップ3に入っていた商品の中に、在庫切れになっているものがあることが判明しました。この発見により、すぐに追加発注の手配を行うことができました。
2. リピーター向け施策の提案
次に「新しいお客様とリピーターの売上比較」「リピーター」そして「RFM分析」の3つのレポートを提供しました。
AIからの提案:「購入間隔の長いリピーターが多い商品は、メールフォローで購入タイミングを早めると効果的です」
この提案には目からウロコが落ちる思いでした。確かに、リピーターの数は多いのに半年に一度しか購入していただけていない商品があったのです。これを受けて、メールのテンプレート見直しを検討しています。
3. 売れていないページの改善点
続いて「ランディングページ別のセッション数」と「参照元によるセッション」のレポートを分析してもらいました。
分析結果:「トラフィックは多いのにコンバージョンに繋がっていないページ」が見つかりました。AIは「説明文や価格設定に原因がありそうです」と指摘。
実際に調査してみると、キャンペーンページの離脱率が高いことがわかったため、ページの動線を再設計する計画を立てています。
AIを活用する際の注意点
AIは確かに優れた分析能力を持っていますが、現場の実情までは把握していません。例えば:
- 「この商品を補充した方がいい」と提案されても、実はそれが季節限定商品で既に販売終了していることもあります
- 「利益率の高い商品をもっと推進すべき」と言われても、実はクレームの多い商品かもしれません
- 「アクセスの少ないページを改善すべき」と言われても、実は広告を一時停止していたページかもしれません
AIの提案は「気づきのきっかけ」として捉え、実際に実行可能かどうかの判断は運営者である私たち自身が行う必要があります。この点を見誤ると、AIに振り回されて逆効果になることもあります。
AIとショッピファイレポートを使うおすすめステップ
データ分析を効率的に行うためのステップをご紹介します:
1. まずは3つの基本レポートに絞る
- 商品別の売上総利益
- 商品別の販売合計
- 商品別の毎日販売された在庫
この3つだけでも、かなりのヒントが得られます。
2. AIに具体的な質問をする
- 「売れているのに在庫がない商品はある?」
- 「この提案は実際に実行可能だと思う?」
AIからの回答を得た後も、自分で判断することが大切です。
AIは最高のパートナー、でも最終判断は人間の仕事
今回の経験から感じたのは、AIはデータを効率よく、深く、広く分析してくれる強力なツールだということ。しかし、誰に何をどの順番で提案するかを決めるのは、私たち人間の仕事です。
AIはアドバイザーとして活用し、最終的な判断は私たち自身が行う。このバランスを保つことで、ネットショップ運営を効率化できるのではないでしょうか。