
楽天に負けない!Shopifyサイトにポイント還元システムを取り入れてみた
こんにちは!カスター麻理です。
「ポイント制度を導入したい」その思いから始まった挑戦
ネットショップを運営していると、お客様との関係をより深めたいと考えることがありますよね。私もその一人です。楽天やAmazonのようなモールでは当たり前のようにあるポイント制度。自社サイトでも導入できないかと思い、さまざまな選択肢を検討してきました。
そんな中で出会ったのが「Gamebell(ゲームボール)」というポイントアプリです。今回は実際に導入してみて分かった、リアルな体験談をシェアしたいと思います。
▼音声でもお聴き頂けます↓
Gameballとは?エジプト発のポイントアプリ
まず、Gameballについて簡単にご紹介します。このアプリはエジプトで開発されたもので、アプリストアには現在8,000以上のアプリがあるそうです。
正直に言うと、最初は「エジプト?」と少し驚きました。これまでベトナムやインド、シンガポールなどアジア圏の開発元のアプリを使ってきた経験から、サポート体制に不安を感じたのです。
結論から言うと、サポートについては期待しない方が良いかもしれません。チャットサポートと謳っていますが、実際には24時間以内にメールが来る程度。さらに、返答も的確とは言い難いものでした。
自力での設定に挑戦!3日間の格闘
サポートが頼りにならないと分かった私は、自力で設定するしかないと判断。スクリーンショットを撮りまくり、AIにも質問しながら、コツコツと設定を進めました。
実際にかかった時間は約3日間。もちろん他の業務と並行しての作業だったので、集中すれば早く終わったかもしれません。しかし慣れないUI、独自の構造、さらには日本語訳のずれなどもあり、決して直感的とは言えない部分がありました。
具体的な設定内容:還元率とランク制度
私が行った設定は以下の通りです:
- 1ポイント=1円の運用
- 初期レベルは1%の還元率
- 購入金額に応じたランクアップ制度
- 上位ランクでは2%、3%、最上位のVIPティアでは5%還元
これにより、お客様が注文するごとにポイントが貯まり、合計購入金額に応じて還元率がアップしていく仕組みになっています。楽天などのポイント制度に慣れている日本のユーザーには馴染みやすいシステムではないかと思います。
導入後すぐに効果を実感!アンケート回答率の劇的改善
導入後、すぐに試したのがメルマガと連動したアンケート施策です。「Tally」というフォームを使って、アンケートに答えてくださった方に200ポイントを進呈するという企画を行いました。
その結果は驚くべきものでした。これまでアンケートへの回答はゼロが続いていたのに、今回は複数の方から早々に回答をいただけたのです。ポイント制度の力を改めて実感した瞬間でした。
クーポンとの併用問題:自社サイトだからこそできる判断
ポイント制度を運用する上で悩ましいのが、クーポンとの併用をどうするかという問題です。Gameballでは、楽天のようにクーポンとポイントの併用設定も可能です。
しかし私は今回、クーポンかポイントのどちらか一方のみ使用可能というルールにしました。理由は単純で、高価格帯の商品を扱っていることと、利益率を保つためです。併用を許可してしまうと、割引の重複で大きく利益を削るリスクがあります。
これは楽天などのモールではできない、自社サイトならではの強みと言えるでしょう。柔軟に自分のビジネスに合った設定ができるのは大きなメリットです。
プラン選びのポイント:機能と予算のバランス
Gameballには2つの有料プランがあります:
- スタータープラン(月額34ドル)
- Proプラン(月額159ドル)
私は迷った末にProプランを選びました。本当は34ドルのプランにしたかったのですが、スタータープランではほとんど何もできないと思った方が良いです。Proプランにすることで、カスタム設定やティア制度などの高度なロイヤリティ機能が使えるようになります。
これから本格的にポイント制度を運用していこうという方には、最初からProプランの方が後悔が少ないかもしれません。
日本語対応について:一部は要修正
Gameballは一応日本語対応しています。私が運営しているアプローズバレエのサイトでは、左の真ん中あたりにピンクのプレゼントアイコンがあります。これがGameballの「ランチャー」と呼ばれるもので、クリックするとポイント制度の詳細が表示されます。
ただし、一部の日本語翻訳は少し怪しく、意味が分からない表現もあります。幸い手動でカスタマイズできるので、必要に応じて修正することをお勧めします。
総合評価:70点の理由と今後の期待
Gameballの総合評価としては、70点くらいでしょうか。設定に時間がかかることと、カスタマーサポートがあまり期待できない点は確かにマイナスです。
しかし、実際の効果は出ていると感じています。アンケートの反応も良く、今後はお誕生日特典やVIPティアごとの特典なども考えられるため、戦略の幅が広がるアプリだと期待しています。
まとめ:設定の壁を乗り越えれば価値あり
今回はGameballというポイントアプリを導入した体験をシェアしました。設定は決して簡単とは言えませんが、その壁を乗り越えれば、お客様との接点が一気に増える可能性を秘めたアプリだと感じています。
これからショップにポイント制度を取り入れようと考えている方は、ぜひ今回の体験を参考にしていただければ嬉しいです。