
数字で見えた意外な購買層
こんにちは!カスター麻理です。
今日は「あなたのお客様は誰?」というテーマで、年齢層ごとの顧客分析について詳しくお話ししていきます。特に、実際に私が体験した「思い込みと現実のギャップ」から学んだ重要なポイントをシェアしたいと思います。
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長年の思い込みが覆された瞬間
私は長い間、自分のネットショップのお客様は50代以上が中心だと思い込んでいました。これまでの販売経験からもそう感じていましたし、商品構成もその年代を意識して組み立てていたのです。
ところが最近、このブログでも度々お話ししているインフラ整備の一環として、改めて顧客データを詳しく調べてみることにしました。「そもそも今の顧客データってどうなっているんだろう?」という素朴な疑問から始まった調査でしたが、結果は予想を大きく裏切るものでした。
データを見た瞬間、「こんなに若いの?」と驚愕したのを今でも覚えています。長年抱いていた思い込みと実際の数字には、大きなずれが生じていたのです。
実際のデータ分析手順を公開
では、どのようにしてこの分析を行ったのか、具体的な手順をご紹介します。使用するのはGoogleアナリティクスです。ネットショップを運営している方なら、すでに導入されていることが多いツールですね。
まず、Googleアナリティクスを開いて、左側の「レポート」をクリックします。次に「ユーザー属性」という項目があるので、その中の「ユーザー属性の詳細」をさらにクリックしてください。
画面の右上に「フィルターを追加」というボタンがあるので、そこをクリックします。出てきた「ディメンション」で「年齢」を選択し、マッチタイプは「完全一致」に設定します。
年齢層の設定では、以下のように半角で入力していきます。18-24(18歳から24歳)、25-34、35-44、45-54、55-64、そして最後が65+という具合です。
ここで重要なのは、各年齢層ごとに一つずつフィルターを適用することです。一度に全部やろうとせず、丁寧に一つずつ進めていきます。期間は右上で「過去12ヶ月」に設定し、表示されたデータを右上の「レポートの共有」からCSV形式でダウンロードします。
この作業を年齢層ごとに繰り返すと、CSVファイルが6つほど溜まります。これらのファイルをまとめてChatGPTにアップロードし、「この年齢層別のCSVから、アクティブユーザー数、コンバージョン率、収益、エンゲージメント時間を年齢層別にランキングで出してください」と質問します。
衝撃的だった分析結果
そして返ってきた結果に、私は本当に驚きました。
アクティブユーザー数で最も多かったのは35歳から44歳、2位が25歳から34歳だったのです。私がずっと一番多いと思っていた55歳から64歳は、なんと5位でした。
さらに驚いたのはコンバージョン率(購入率)です。1位が25歳から34歳、2位が35歳から44歳という結果でした。
データが教えてくれた顧客の特徴
この結果を受けて、改めて各年齢層の特徴を考えてみました。
最もコンバージョン率が高かった25歳から34歳の層は、自分のためにお金を使いやすい時期にいる方々です。未婚の方も多く、可処分所得もある年代ですし、SNSなどの情報に敏感で、気に入ったものがあればすぐに行動に移せるという特徴があります。
一方、45歳以上の方々は、サイトでの滞在時間(エンゲージメント)は高いものの、購入にはなかなか繋がらないという傾向が見えました。これは恐らく、子育てや教育費、介護などの支出が多い年代で、自分のために使えるお金が限られているからではないかと推測されます。
思い込みマーケティングの危険性
この経験を通して、改めて「思い込みでマーケティングをしてはいけない」ということを強く感じました。
現代は変化のスピードが非常に速く、ほんの数年でユーザー層がガラッと変わってしまう可能性があります。だからこそ、定期的にデータを見直すことが本当に重要なのです。
私は少なくとも半年に1回、できれば四半期ごとにこうした分析を行うことをおすすめします。そして、数字で見えた最もアクティブで、コンバージョン率の高い層に向けて、きちんと施策を打っていくことが大切です。
具体的な改善アクション
データ分析の結果を受けて、私は以下のような改善を行いました。
まず、その年代が好むビジュアルへの変更です。30代前半から40代前半の方々に響くデザインやカラーリングを意識するようになりました。
次に、LINEやメルマガのトーンや内容の見直しです。この年代の方々のライフスタイルや関心事を考慮した内容に調整しました。
また、商品紹介の際も、この年代の方々が重視するポイント(コストパフォーマンス、時短効果、自分磨きなど)を前面に出すようにしました。
データ分析で見えてくる真実
データというのは、調べてみないと本当のことが分からないものです。そして、私たちの思い込みは案外ずれているものなのです。
今回の分析を通して、私自身かなり驚きましたし、今後の方向性にも大きく影響する貴重なヒントを得ることができました。
ネットショップを運営されている方、デジタル商品を販売されている方は、ぜひ一度このような分析を行ってみてください。私のように驚きの結果が出る方もいらっしゃるかもしれません。
まとめ:定期的な見直しが成功のカギ
顧客データの分析は、ネットショップ運営において欠かせない作業です。しかし、一度やったら終わりではありません。定期的に見直し、変化に対応していくことが重要です。
思い込みに頼らず、実際のデータに基づいて判断する。これが、物販で成功するための基本中の基本だと、今回の経験を通して改めて実感しました。
あなたのネットショップの本当のお客様は誰でしょうか?もしかすると、思っているのとは全く違う年齢層の方々が、あなたの商品を愛用してくれているかもしれません。
ぜひ今回ご紹介した方法で、一度詳しく調べてみてください。きっと新しい発見があるはずです。